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令和元年10月号序文

 いよいよ新米の季節になってきました。大きな台風の被害もなく、順調にきていますが、新たな被害が出てきています。田んぼの土手にイノシシの荒らした形跡があり、山に近いりんご園では3本のりんごが全部クマに食べられてしまいました。

 

 お米ではまだ実害は出ていませんが、時間の問題かもしれません。集落で山沿いに1.5kmの鉄格子の塀を張りましたが、それも足りません。先日はイノシシが道路を移動していたという目撃情報もありました。私たちはこれから新たな脅威に立ち向かわなければなりません。

 

 人間が山に向かわなくなった今、けものたちがこちらに向かってきています。映画『もののけ姫』の逆です。宮崎駿さんはこんなことを予想していたのでしょうか?

 

 真っ赤になったりんごをまる齧りしてみました。1年ぶりの味はやっぱり『うちのりんご』でした。まだ完熟はしていませんが、美味しくなるポテンシャルを感じました。今年も美味しいりんごやりんごジャムをお届けできますので今しばらくお待ちください。

 

 母のリハビリは順調なようです。膝も90度に曲がるようになりました。彼女はもともと強い人なので回復も早いようです。彼女の存在がやはり大きかったのだと今更ながら感じています。ほとんど彼女一人で行っていたりんごの葉っぱ取りを家族で分担しながらしていますが、赤く染まったりんごを見ると元気が湧いてきます。

 このお便りが届く頃には新米をお届けできている(かも?)と思います。新米の香りを楽しんでいただけたら嬉しいです。私たちも1年ぶりの新米の香りが待ち遠しいです。(とか)