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アルティメットをするということ。ドリームカップを終えて。

日本で一番大きなアルティメットの大会、ドリームカップが終了しました。

スタッフとして参加させていただいているけれども、毎年毎年レベルアップが見られるこの大会での観戦は非常に楽しみです。

ハイライト映像1日目

ハイライト映像2日目

ハイライト映像3日目(最終日)

今回はミックス、ウィメン、メンの決勝の担当になり、3試合を間近で見ることができたことは有意義だった。

 

男子はバズバレッツの圧勝となり、ちょっと物足りなかった。もちろんバズの試合はいつも楽しんでいるけれども、バズの存在を揺るがすチームが出てこないところにもどかしさが残る。

特に、準々決勝のテクニカラー、準決勝のサムライ、決勝のノマディックトライブが自分たちのアルティメットを発揮できなかったことは当人たちが一番悔しいのだろうけれども、バズのディフェンス力がそうさせなかったのだろう。

 

では、何が課題だったのか?

 

あくまで個人的な意見だけれども、何で勝負するのか?が明確でなかった気がしている。例えばこのターンは高さを生かそうとか、ハンドラーで攻めていこうとか、そういったことが実行されていなかった。もし高さを生かすのであれば少々のタイミングなどは無視して投げてしまえばいいと思う。あのレベルの人で投げられて困る人はいないのだから。これは尊厳といってもいい。投げてもらえることが存在意義であると考えている。多少のことは気にせずに、高さで勝負するのであればどんどん投げるべきである。もしそれが通らなかったとしたら、ディフェンスすればいい。強い相手と対戦する際に、自分たちにとっていい形になることなどほとんどないといっていい。あったらその相手は格下ということだ。格上相手に形を求めてはいけない。強みを信じ、失敗したときの戦法(心構え)をし、覚悟を決めるべきだ。

 

これは女子の決勝でも同じことがいえると思う。惜しくも敗れたMUDには鈴木選手という素晴らしい選手がいる。僕が監督だったとしたら、彼女にスペースを与え、彼女中心に組み立てていくだろう。実際彼女が絡んだ得点は多かった。しかし生かし切れていない。もっともっとスペースを与えるべきだと思う。

 

試合をする際、どこを突破口とするのか?がポイントになる。しかし実際に自分たちの強みが何か?は相手によって、また展開によって異なってくる。それを判断すべきだと思う。そして、試合に勝つということは全体的に圧倒することもあるけれども、拮抗した試合ではそれは望めない。では何がポイントかといえば、高さやスピード、ゾーンディフェンスなどの局所的な優位さだと思う。

 

局所的な優位さが時間がたつにつれ、全体に影響を及ぼすのだ。