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9/10のひとりごと

稲刈りの準備が始まっています。何をするかと言えば、畔の草刈り、乾燥機やコンバイン、籾摺り機械、選別機の掃除、軽トラックの荷台にもみを入れるコンテナや籾殻を溜めて運ぶ簡易コンテナを設置し、新しい米袋を購入し、小屋も綺麗に掃除します。今年は放射能検査がなくなるのでその分の手間はありませんが、稲刈りが始まったら休みなしなので準備をしっかりします。

 

今年は夏が暑かったので、いいお米がとれそうです。心配事は猪。猪に田んぼをめちゃめちゃにされないように、飼い猫の排泄物を田んぼの周りに置いて、匂いに敏感な猪避けにしています。あとは祈るばかりです。

 

新米にはやっぱり敵わないと思うんです。蔵に保管し、除湿機で24時間365日除湿してもやっぱり新米には敵わない。。それは”1年分のお久しぶり!”が詰まっているからだと最近思っています。新米のほかは新茶くらいでしょうか。最近”旬”がなくなってきていますから、新茶や新米にはいつまでも頑張って生き残って欲しいです。南半球でお米を作ると春に新米が出てきちゃうんですよね。そうしたら”半年分のお久しぶり”になってしまうので”!”はつかないし、世界中でお米を作って輸入したら、もしかして1年中新米を食べれちゃうかもしれない。それはやっぱり寂しいことです。僕らのまわりにはたくさんの食べ物があって、ずっと檜舞台に立つ瞬間を待っています。それが”旬”。その瞬間のためにずっと頑張っている。毎日お米が新米だったら、それはそれでやっぱり嫌なものです。

 

日本には春夏秋冬の四季があり、立春や大暑などの二十四節気があって、あやめが咲き始める6月末の菖蒲華などの七十二候があります。七十二侯は約五日程度で次の候に変わります。お米に関しては10月3日ごろからの水始涸(みずはじめてかる)があり、この頃水田の水を抜いていたそうです。今年は1ヶ月くらい暦から早いですね。五日ごとに”旬”を食べる。そういう生活を送れるように日々心がけていきたいです。

 

でもとりあえずは新米をお楽しみにしていてください。(とか)